2010年11月の日記
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2010.11.30

このところなんか体調が変だと思ってたら、
風邪引いたらしい。
体温少し高め。
今日は寝るべ。

とりあえず木曜の夜までは、
雪も降る予定?もないらしいし嬉し!


2010.11.29

サーバーの移転がどうやら終了したらしい。
らしいというのは、僕の手元での作業が終われば全て終了とはいかず、
それがちゃんと動作して安定するまで何時間もかかるから。
正直、以前より使いやすくなったし、動きも軽い気がする。
少なくとも現時点では良好としか言いようなし。
ありがたや。

何日かぶりに晴れて、今日は青空も見えたが、
雪はあまり解けるようすはなく、
やはり気温の上がる日を待たねばならない。
ただデンマークが毎年こんな感じというのでなくて、
かなり珍しいことらしい。
ずいぶん前にシカゴに滞在したことがあるが、
そのときも記録的な寒波で、気温はたしか氷点下の二ケタだった。
新聞の見出しが「WHY?」だったんだから。
晴れ男でも雨男でもないが、寒男かもしれん。
ジョークの寒男よりはいいか。
いや、両方かも。

車に装着したスノータイヤは、
あ、こういうとき普通のタイヤだとちょっと横滑りしてるかな、
などと思うこと度々あり。
なるほどその効果ありと見た。
左ハンドルを心配してくれる人が多いが、
実際のところそれはあまり問題ない。
それより日本ではオートマチック車ばかり乗ってたんで、
バイクをのぞけば、教習所以来という手動シフトチェンジ。
慣れるまでちょっと苦労したよ。
しかしクラッチ踏む足ちょっと疲れる。


2010.11.28

常識って何かなと思う。
もちろん日本とデンマークじゃ違うわけだけど、
たとえばそれを明文化出来るのかとか、
言葉で説明出来るのか、という疑問。
「普通はこうでしょ」とか、
「これが常識に決まってる」という人たち。
でも、いったんそれを言葉として口から吐き出した瞬間、
そこには大きな欺瞞を見てしまう。
とにかくウソっぽいのだ。
どう解釈しようとしても、そこにその人の、
無知や欲につられた意志の存在を否定出来ない。
やはり常識というものを決めるのはセンスだ。
普通とは明確に規定出来ないもので、
それを感覚的に捉えられる人にしか捉えられない。
だから僕は「これが常識」と発言する人を信じていない。
つまらないなと思う。
そして僕は普通を否定する。
だってそれは芸術とは対極に存在するものだから。
普通ではなく究極、でも一般化出来る、
それがリアル芸術だと思う。

今日は雪がほとんど降らず、でも積もったものはそのままで、
解けることもなかった。
明日からまた新しい週が始まって、僕らの冒険も再スタートする。
心底貴重な経験をさせてもらっていると思う。
これはずっとここに住んでいる人も、
住んだことのない人も、わからないと思う。
一年間という期間のみの居住によって得られるものってあるのだ。
それをKやTと共に体験しているというのが重要で、
僕らの今後の人生に少なくない影響を及ぼすに違いない。
人生を司っているものが何なのか、僕は知らないが、
そういう存在があるなら丁重にお礼を言いたいよ。


2010.11.27

最高潮である。
もちろん天気が。
はっきり言って、三十数年前にスキーに行ったとき以来の雪。
これを連日自分で雪かきすることになろうとは。
天気予報を見ると、気温は-5〜0℃をフラフラしており、
プラスに転じる予定はないに等しい。
雪が解けるわけもない。
なんだかサバイバル日記になってきたか。
とにかく今日は一日中降り続け、夜になってやんだ。

サーバー移転の作業がまだ済んでない。
まずいな。
今からやる。


2010.11.26

気温はあまり上がることを知らないようで、
朝雪かきをしたスコップについた雪が、
夕方までそのまま残っている。
大阪神戸で考えたらほとんど怪奇現象。
轍の下や、踏み固めたところにはやはり氷が潜んでる。
今朝はMを徒歩、Kを自転車で無理矢理送り出したが、
Tを送らないわけにいかず、決死の覚悟で発車。
家の敷地内が石畳のスロープなので、ここが凍ると恐ろしい。
案の定スリップしたが、力技でアクセルふんで切り抜けた。
一時はどうなることかと思ったよ。
家を出る前に立ち往生なんてブサイクな。

何かあるはずとホームセンターへ。
とにかく氷を融かしたいのだ、とデタラメ英語で主張。
すると「ソルトはソールドアウトした」という、
ちょっとシャレ的なニュアンスを含んだ答え。
そうだよ!日本でも山道なんかに備え付けてあるアレ!
それを探していたのだよ!
えっ、品切れ?
これはすぐにでも次の店に向かわねば手に入れそこねる!
と次に最寄りの店へ行くと、入口の横に誇らしげな山。
「VEJSALT」と書いてある。
「VEJ」は道の意。
おお、あれこそは我が求めたる塩!
帰ってウチの入口に蒔いてみるとあれあれ不思議。
すごいねこの効果は。
用事をあれこれ済ませてからもう一度行って追加を3袋。
合計5袋手に入れて、はあ、明日からはなんとかなりそうだ。
もう、いろいろあり過ぎで楽し過ぎと思うけどもぉ。

そうそう、あれこれの間にタイヤもスノータイヤに交換した。
運転してても何が違うのかあんまりわかんないけど、
でも違うんだ!という後ろ盾をもらったようで安心感が増した。

それと船便で送った荷物が届いたんでとりに行った。
なんだよ、噂どおりホントに発送してから2ヶ月かかってんの。
こんなに前の荷物、なんだかタイムカプセルみたいだ。
今となってはこんなもの送らなくても良かった、とか、
とにかく状況は違うわけ。
2ヶ月前のことなんてもう憶えてないよ。
あ、でも好きな本がいっぱい届いた。
読む時間はあるのか、ないのか、つくるのか!?


2010.11.25

とにかく断続的に雪は降り続けており、
いたるところ真っ白のまま。
今朝はなんとか車を出したが、
周りは別荘地だし、中でもウチは奥の方なので、
車もあまり通らず、轍も少ない。
ただ、その集落から出ると一気にきれいな道路へ出た。
これは除雪車が働いてるのか、薬品か、
それとも道路になにか仕掛けがあるのか、
とにかくアスファルトだけがきれいにむき出しになっている。
だが雪騒動はとりあえずおさまったか、と思ったのは大間違い。
こんな日が続く可能性もありと、ブーツを求めて街へ。
ブーツは手に入れたが、帰りが少し遅くなる。
道路は凍る、滑る、キャーである。
通常なら平均速度70kmほどで片道20分ほどの道のり。
滑ったときが命のなくなるとき、くらいの覚悟で、
時速20〜40kmで走ると、ウチが遠い遠い。
それでも何回かスリップでヒヤリとする。
やれやれ帰り着いたと思った時に気の迷い。
前からガレージに突っ込もうかと思いつつ、
急にバックで入れようと、気が変わったら、
入口でスリップ、立ち往生。
結局、Kとふたりでスコップ持って、
道路の雪と氷を取り除き、やっとのことでガレージイン。
どうなるかと思た。
いくらプラス思考ったって、こういうときは、
最悪の事態を頭に入れてないと逆にねえ。

で、明日はタイヤ交換の予定だが、
ちゃんと行けるのかどうかぁ。
天気予報では次の火曜日まで晴れる予定なし。
お手柔らかにたのんます。
デンマーク生活、命がけになって来たよ。
こわー。


2010.11.24

結局、昨夜のうちに雪は本格的に積もり出し、
今朝には数センチ、深いところでは10センチ近くの積雪。
先日、街でブーツを観た時に買っておかなくてはいけなかったのだと、
今気づいても遅いわけだ。
道路も真っ白で、まだタイヤを履き替えていないうちの車では、
どうみても危険過ぎる。
学校の先生にはメールしたが返信はなし。
幼稚園へは電話繋がらず。
どうだかわかんないけど、ぐだぐだだわ。
それにしても雪をかぶった草木の美しいこと。
「雪化粧」という言葉の意味をよく理解したよ。

ドイツのアマゾンのデンマークまでの送料を、
ダメモトでTwitterで尋ねてみたが答えは得られず。
あるときピンと来て、もう一度探してみると、
どうやら20ユーロ以上は送料が無料になると書いてあるようだ。
よくわからんけど。
これってEU内のことなのか、それともドイツに限るのか。
確信はないが、たぶんEUだと思うことにした。
そうでなくても、
日本までの送料より高いはずはないから大したことはない。
注文してみるか。


2010.11.23

夕べからささやかに降っていた雨は、昼を過ぎてみぞれになった。
少し寒さが身にしみるようになって来た。
Tを迎えにいくころには雪が車に多少積もって、
なんだか物珍しさと、ぞっとする感じと。
帰りにガソリンを入れたが、風と雪でプラグを持つ手がぴりぴりした。
薪ストーブは今日も昼から燃やしていて、
薪の消費量は増えて来ている。
いよいよ冬かな。
そんな感じの日。


2010.11.22

腰がずいぶん良くなって、ちょっとやれやれだったが、
洗面所で歯ブラシを落としかけてバランスを崩し、
再びちょっとだけ悪化。
大したことはないけど、それをかばったせいか今度は膝を!
腰と膝はときどき痛めるので対処に関しては慣れたもの。
でも気をつけんといかんな、とこんなことばっかりか。

iOSのアップグレードで、iPhoneの動きが少し良くなった。
使ってる後から機能が増えたり使用感や性能がアップするなんて、
iPhoneならではでありがたい。
だからMacやiPhoneって、道具というより、
なにか生き物を育ててるような感じさえする。
凄いものを作るよなあ。

こんなふうに、デンマークにいながら、
日本にいるときと大して変わらないことやってる。
全てにおいてスピードというのは早くなるしかないわけだね。
どこまで行くんだろ。

さて、こちらへ来てまだやるべきことは何ひとつ出来てない。
ほんとそう考えると気楽なだけではいられんよ。


2010.11.21

今日は僕の誕生日だったので、あちこちからお祝いのメッセージが。
あちこちったってほとんどは日本の限られた地域だけど、
フィリピンからも3つメッセージが届いてちょとウレシ。
皆さんどうもありがとう。
でも僕が何歳なのかちゃんと知ってる人は少ないでしょ。
僕だって数えなきゃわかんないんだから。
とにかく年齢を言うと必ず驚かれてその度になぜかダメージを受ける。
それが嫌で、もう長いこと自分から年齢を口に出したことがない。
多くの人が若く見えるのがいいことだと思ってるみたいだけど、
それはふたつみっつの話でしょ。
まあいいや。
今日は僕がまだみんなに憶えてもらってるとわかったので嬉しかった。
忘れられてると思ってるわけじゃないけどね。

もらったメッセージの中に、
YouTubeのURLをいれてくれた人がいたので早速観てみると、
今年のリンゴスターの誕生日に、
リンゴとポールがBirthdayを演奏してる映像だった。
あ、こんなことやってたんだね。
リンゴは70歳か、若いな。
そこからのリンクで、With A Little Help From My Friendsも。
これ、なんかぐっと来た。
別にリンゴとポールが一緒に演奏してることに感動したとか、
そんなんじゃなくて、この人たちがその昔、
あの素晴らしい作品を実際に作ったんだなと思うと、
言い表せない気持ちになった。
僕が感動するのはいつも、
「人間って捨てたもんじゃないな、すごいことやるな」
と思うとき。
それって芸術なわけだ。
もちろんメンバーの、
いわゆる「才能」とかいうものだけで作られたんじゃない。
能力の上に、多くの偶然や時代の後押しがあって、
さらに周りのサポートや、世界中のファンにも助けられたはず。
その結晶がひとつの音楽というかたちに昇華したと思うと、
これは感動せずにいられない。
僕はジョンやポールを「天才」と祭り上げたりするのは嫌いだ。
是か否かは別にして、やはりグループを離れた個人としては、
グループを越えることはなかったのだし。
それにジョージやリンゴの能力を過小評価することも、
逆に変に過大評価するのも好きじゃない。
それぞれじゃなくてそれは全部でビートルズ。
それに尽きるよ。

「Appleの意味が今夜また変わったのか」と川崎和男氏は書いた。
これにはかなりセンシティブリーに反応してしまった。
僕が人生において本当に深く関わり影響されて来たふたつのApple。
ひとつとはもう40年近く、もうひとつとも20年を越えた。
これらの名称が同じであるということで、
お互いが水と油のような関係を続けて来たことは、
僕にとって言いようもない大きな違和感だった。
Appleの意味は確実に変わった。
裏側に企業の思惑があったとしてもそれはそれ。
お楽しみはこれからだ。
あ、ヒトのフレーズで締めちゃった。


2010.11.20

僕にはチョコレートにまつわる悔しい思い出がふたつある。

ひとつは近くの生協で母に買ってもらったマーブルチョコ。
嬉しくて握りしめて走って帰ったのはいいが、
家に着いたときケースのそこはきれいに抜けており、
もちろん中身は空だった。
今まで生きて来た中でも最も悔しい思いのひとつ。
たぶん一生忘れることはない。

もうひとつは、前後の経緯は忘れた。
父に買ってもらったチョコレートを電車の窓から落としてしまった。
これは買ってくれた父に対して本当に申し訳なくて、
なんとも言いようのないものがいまだにぬぐい去れない。
ただ、その気持ちがあまりに強過ぎるからか、
そのときの経緯どころか、リアルな記憶は何もなくて、
その気持ちだけが、亡霊のように脳に貼り付いている。
今となっては、それが本当にあったことなのかどうかも危うい。
夢のような記憶。
記憶というのは面白いと思うけど。

デンマークでのチョコレートの人気はかなりのようだ。
今日もひとつ買ってみたが、キャラメルやナッツと合わせた、
チョコレート菓子が店内にばんばん積み上げてあるし、
えぐいほどに甘いものも多いね。
やっぱり食生活の問題だと思うけど、デンマーク人太り過ぎです。
特に女性の肥満は目に余る。
自らの美貌を台無しにしたホントに多くの人たち。
もったいないです。


2010.11.19

朝から曇り空で気温も低そう。
出かける時にはパラパラと小雨。
それがだんだんみぞれに変わり始めた。
日本にいるときのように、車で出かける時には、
天気など気にしなかったが、こちらではまずいみたいだ。
ゲントフテのIKEAに向かうが、途中降水は完全な雪になり、
道路の両側には積もった雪が光を放って、
アスファルトが直接見えるのは轍だけになった。
そろそろタイヤも替え時かも。
とにかくスリップなどしないように注意しないと。
本物の冬が近づく。
それはどんなものかと興味もあるが危険も。


2010.11.18

Tの幼稚園で「ランタン・フェスティバル」というのがあった。
そのことをすっかり忘れて4時半くらいに迎えに行ったら、
行った先で発覚し「5時から」という。
どうしても5時までに一度帰らなくてはいけないが、
「ランタンフェス」には参加したい。
結局幼稚園を車で4時44分出発。
Uターンして戻ったら5時5分だった。
もうみんなは自分のランタン持って外へ出てる。
部屋へ入ると先生が外出前の最終確認をしているところだった。
30秒遅かったら間に合わなかったという感じ。
外へ出て、みんなと歩き始める。
ジャムのビンを利用して自作したランタンに、
キャンドルを灯し、それをぶら下げて街を練り歩く。
こんなのが毎年行われてるんだろう。
歩き始めてすぐに写真を撮ろうとしたら電源切れ。
なんとこのタイミングで電池が終わった。
あわてて駐車場へ走り、カバンをまさぐり予備を投入。
このタイミングでなくなる、というより、
よくぞこのなんとか間に合うタイミングでなくなってくれたと。
この連なって発生するギリギリ感。
これが先日も書いた僕の「不幸中の幸いみたいなキリヌケ方」だ。
僕は守られてるんだわ、きっとね。
一度、教会の前で立ち止まり、
なにやらランタンの歌をみんなで歌った。
Tは知ってる歌だと言ったが、照れがあるのか歌わず。
通りを抜けて広場で一度止まり、
今度は一本はずれて、並木に挟まれた遊歩道を通って帰った。
途中、Tが「あの女の子と一緒に歩きたい」などと言い出す。
誰かわからず立ち止まって待つと、
同じクラスのアネマリアという子だった。
Tは友達を作って、なんだかうまくやってるようだ。
幼稚園に帰ると、ふたりはずっと一緒にいたが、その実、
Tが脈絡なしに走り回り、アネマリアがTの名を呼びながら、
追いかけるという、何だかよくわからないことが、
ずっと続けられていた。


2010.11.17

普段の生活の中で、ちょっと調子悪いな、というときがあるが、
今の腰の状態は、その程度。
もう普通の生活に戻れたよ。
最初は全く動けなかったことを考えると、
かなりのスピードで回復。
自分でも驚いた。
とにかく気をつけるべし。

薪ストーブにもずいぶん慣れた。
ついさっきも、うたた寝しててほとんど消えかかったところに、
小さな木の破片を継ぎ足して火を復活させた。
火というのはなぜか内面に沁みて来るものがある。
そういえば僕は焚き火が好きだった。
ぱちっと木が爆ぜると、自分の中の「凝り」みたいなものが、
ひとつずつ溶けていくような気がする。
火は癒しなのだと言った人がいたが、そうなのかも。
観てると吸い込まれちゃうんだ。
薪ストーブは安全で楽しい。
楽しい暖房器具なんて、きっと他にない。

KのiPod touchのために昨日買ったカバーは、
店員が「same」と言ったのにフィットしなかった。
150krもしたので、これは返品しなきゃ、で、
またまたELGIGANTENへ。
なんかここの店とは相性がいいのか悪いのか。
短期間に3つ買い物して、2つも返品なんて。
でも、店員の対応がいいので不満はない。
今日もデンマーク人に対して僕のデタラメ英語で立ち向かう。
案外物わかりがいいので助かる。
さっと処理してくれて笑顔。
誰だってそうかも知れんけど、別れ際にニコッとされると、
気持ち良くなって、また来たくなっちゃう。
それがオバサンでも髭面の兄ちゃんでもね。
デンマークの銀行のカードで買ったのに、
現金で返金されちゃった。
ATMでお金おろしたみたいなこと?


2010.11.16

日々Twitterでは僕の日常、僕の思想、僕の皮膚感を表現している。
そんな中、今日、作家の山川健一氏のツイートに目がとまった。
「作家は行動する:  あらゆる表現は、
 現実的な有効性は問わない場所で紡がれるべきだとぼくは思う。
 この小説を書くことで社会が少しでも良くなる
 ──原理的にそのような文学はない、という意味だ。  
 芸術とは制度からこぼれ落ちていく個...
 http://bit.ly/alpunK
これは常々僕が思っていることだったが、
ここまで明確な同義の発言には初めて遭遇した。
芸術を政治的な発言の道具として使ったり、
作品自体をある意味の武器としたりすることは、
どうしても看過出来ない。
それは本来の芸術の意味を全く取り違えていると思うし、
そんなことで世の中が良くなるとも思わない。
芸術には芸術のスタンスというものが、
確固たるかたちでちゃんと用意されている。
それは絶対的なものであって、
こうでもいいじゃないかというような余地は、
どこにも用意されていないとも思っている。
僕に言わせれば、だからこそ芸術は至高。
政治のために芸術を使うのではなく、
芸術のために政治を使うべきなのだ。
このツイートに対して僕はごく自然に思うところを返信した。
「僕も政治的な発言は何か一線を越える気がしてなりません。
 でも国が死に向かっているときは葛藤があります」
本音。

とここまで書いて、出かけて帰って来たら、
あ、山川さんが僕をフォローしてくれていた。
リプライもくれていた。
「今こそ吉田松陰の草莽崛起(そうもうくっき)の思想
 (志を持った在野の人々こそが日本の変革を担う原動力になる)
 が大切だと思います」
うわ!めっちゃ難しい言葉。

でも、意識なく突き動かされるような時にこそ、
何かが動き、次のステップに進んでいくのだ、
というようなことを感じた日でした。
意味わかんないか。
山川健一氏は僕のちょうど100人目のフォロワーになった。


2010.11.15

考えてみたら、土曜日の朝に腰を痛めるなんてタイミングが良過ぎる。
結局、今日つまり月曜の朝にはなんとか車でTを送り迎え出来たし、
買い物にも行けたから、土日を休憩に費やしただけのこと。
いつもこんな、不幸中の幸いみたいなキリヌケ方をしているというのは、
運がいいとか悪いとか言うより、
決定打を食らわない程度に丁寧に戒めを受けている感じで、
心改めるところはあるが、修正不能なところまで陥ることはない。
結局僕としては、得ることはあっても、大変な目にあった、などとは、
微塵も感じることなくピリオドを迎えると。
もしかすると凄い星を背負ってたりして。
腰は順調に回復方向。
二日でここまで動けるのは優秀。
無理はしてませんしてません。

薪ストーブをコントロールするのはかなり難しい。
最初のうちは、ちゃんと燃やすことすら出来なかった。
今は燃やすことなら失敗はないが、
うまく燃えたと思ったら、家族全員に「暑い、暑い」と言われ、
あげくに窓を開けられてしまうという、
いったい何のためのストーブなのかと。
しかしエアコンみたいに「温度調節つまみ」なんぞはないのだ。
冬が終わる頃にはコントロール法を得ているのだろか。
この「コントロール法」というのがあるのかないのかすら、
まだ確信が持てていない。

気が付いてみれば、デンマーク生活早くも1ヶ月半。
ちょっと早過ぎるなぁ。
焦っては元も子もないが、しかし早過ぎる。


2010.11.14

腰はだいぶまし。
二日でこれくらい良くなれば上出来。
今日はKは朝からコペンのイベントへ出かけ、
昼からはMとTも買い物に出て行った。
僕はあまり寝ている気もしないので、
自分のノルマをゆっくりと果たす。

久しぶりにネットで「ボントンルレ」を聴くと、
なんだか気持ち良くなって、入り込んじゃった。
やっぱり僕はこういう音楽が好きだ。
このバンドはまだ生で観たことないけど、
彼らのプレイは昔から大好きである意味追いかけてた。
一緒にやりたいとも思ったけどそれはならず。
彼らは非常にピュアでただ好きなことをやり続けているだけ。
そんなふうに見える。
通じ合うものはあるけど、彼らに比べてみると、
僕なんかはあそこまでじゃない。
音楽に対する気持ち、愛情みたいなものが足りないね。
だから僕は別のものを追いかけちゃうんだ。
彼らのライブをいつも楽しみにしていた昔、
たぶん20年も前の気持ちに戻ったよ。
ベースの倉本さんのプレイがとにかく良くてそう言うと、
「ミキサーがいいからね」と返された。
今でも彼のベースは僕のベストかな。

夕方、Kは帰って来、
それに次いでMとTも帰宅して、ふたりでケーキを作っていた。
バースデーケーキ用のろうそくをどこかで見つけて来たらしい。
プレゼントのiPod touchはみごとにKをニヤけさせた。
セッティングするのは結局僕だ。
時間はかかったが、目論見どおり僕のアカウントで登録したら、
購入済のアプリはどれも無料でインストール出来た。
時間がかかったけど、まあこういうのは楽しいものだよ。


2010.11.13

今朝、古傷の腰をやっちゃった。
椎間板ヘルニアと診断されてからたぶん17年ほど。
ひさしぶりに来たか!
ただ少ししゃがんで、そのまま起き上がっただけだったのに。
とにかく動けないのでベッドに寝るが、
はっきり言ってマットがふかふか過ぎる。
それでも日本から持って来ていた湿布をして冷やしながら寝た。
時間があまりにももったいないので、
読みかけの「勝手にふるえてろ」を読了したよ。
これを読み切れたのは腰痛のおかげだな。
今日は買い物に出かける予定だったがパァ。
でもこのことが今後どんなふうに影響して来るのか、
これをきっかけに僕はどう転がることになるのか、
そう考えるとなんだかワクワクして来てしまうのだ。
でもこれは、我慢出来ないほどの痛みじゃないから。
朝から現在にかけて、ずいぶんましにもなった。
すでに経験があるからある程度心得てるしね。
ご心配やご忠告をあちこちからもらったけど、
大丈夫、無理はしないしわきまえてるよ。
こういうことって忠告なのだと思ってる。
戒めというかね。
なんか僕の中でもやもやが晴れた気もする。
読みかけの本(電子書籍だけど)を読み終えたこともある。
明日からが楽しみだわ。


2010.11.12

日本にいた時にはカーナビなんて必要だと思ったことは一度もない。
正直、地図を見るのが得意なわけじゃないけど、
バラバラになりかけた地図でも一冊あればなんとでもなったのだ。
しかし、デンマークじゃそうはいかない。
日本みたいにちんたら走ってるわけにいかないのだ。
「あれっ、わかんなくなったからちょっと停めて確認する」
とかそんな暇も場所も与えてくれない。
だって多くの道が片側一車線なんだもん。
後ろから時速100km近いスピードで、
あるいは高速道路だと百数十キロで、どんどん車が来る。
信号なんて余程の街中でないとないから、
赤信号でしばし休憩、みたいなことも望むだけ無駄。
ロータリーという交差点のシステムには目からウロコ。
多数が同時に殺到しない限り、
どの車も停まることなく走り続けて交差点から抜けていく。
考えた人はえらいね。
ま、そんなわけで、しょっちゅう往復するような道以外は、
憶える暇も与えてもらえないわけで、
嫌が応にもカーナビに頼ることに。

僕が今使ってるものは、実は大家さんからの借り物。
ネットでナビを注文した翌日に、
「ナビがいるでしょ」
「あ、ネットで注文しました」
「ひとつ余ってるから、それキャンセルしたら」
「ええっ!」
こんな流暢な会話じゃないけどそんないきさつで、
届いた商品は勝手ながら返品した。
ELGIGANTENさん、ごめんなさい。

そのかわり、Kの誕生日が近いので、
プレゼントをELGIGANTENで買いました。
ネットの方が安かったけど、
当日に間に合いそうになかったから。
ていうか、どっちにしてもナビよりはるかに高かったのだ。
さて日曜日、Kはどんな顔するだろか。


2010.11.11

今のうちには風呂がない。
結局デンマークには風呂に入るという習慣がないから、
そのためにはどうしても独自で湯船を用意する必要がある。
一年だけのために借家にそんなもの持ち込むことも出来ず。
シャワーだけでなんとかやってるけど、
やっぱり身体が温まらないというのはちょっとね。
薪ストーブじゃなくて湯につかって身体の力を抜きたいものだ。
先月、先輩のうちへ行った時には、
気を遣って風呂を焚いてくれたが、
アルコールが入って面倒くさくなっちゃったので、
結局日本を離れてから一度も入ることかなわず。
風呂とシャワーというのは根本的に別物だと思う。
日本でも、ほとんどシャワーで済ませる、という若い人がいるけど、
ちょっと考えられないわ。

さて、Kの誕生日が迫る。
プレゼントというのは毎回それなりにまじめに考える。
結局それは、教育に繋がってるからね。
今回はかなりの出費になりそうな、いやどうかな。
やりたいけどやれないものもある。
しかし今しかないということもある。
びみょー。


2010.11.10

Kの自転車のパンクをやっと直した。
同じことが続くとけっこう憶えてるもんで、
あんまり時間もなかったし急いでやったら30分かからず。
穴が空いていた場所は、前回と数センチしか違わなかった。
もともとこの部分が弱ってたのか、とも思ったが、
タイヤを触ってみると、矢じりのように鋭く尖った、
いわば石器のような小さな石が刺さっていた。
たぶんチューブはこれに触れてしまったようだ。
しかしこんな鋭い石、日本で見たことない。
鉱物もそこにはそこの在り方があるか。

銀行のカードが希望のものと違ったので作り直しを申請していて、
それが一昨日とどいた。
パスワードも昨日届いたので、さっそく今朝、
ガソリンをいれるのに使おうとしたらなぜか通らず。
僕がこのカードを使うのは初めてなのだと言ったら、
店の店長ぽい人が、これはまだ必要な手続きが
済んでないんじゃないかというようなことを言っていた。
よくわかんない。
そんな感じ。
しかしそんなことってある?
ガソリンは今、リッター10〜11kr。
ときどき9.85krとか言う表示を発見するので、
なるべくそういうとこで入れるようにしてる。
ま、当たり前だけど。

あんまり寒くない、というようなことを書いてたけど、
もしかしたら寒さの質が違うんじゃないかという気がしてる。
日本の寒さのような、肌を刺すような鋭い寒さは感じないけど、
身体の芯から冷えて来る、みたいなゾクゾクッとする感じ。
なんかこっちのほうがやだねぇ。
こういうのを底冷えとかいうのか。
これから本格的に冬なんだな。
車のタイヤはいつ替えたらいいんだよ。


2010.11.9

寒い地域には針葉樹が多いというのは僕の思い込み。
広葉樹どころか、この数日でのきなみ落葉して、
あっちもこっちも枝ばかりなり。
なんだか急に寂しくなったような気もするが、
低い太陽がさらに下降気味の冬の風景が、
少しでも明るくなるようにとの知恵かも知れない、とは勝手な想像。
こうなってくると松とモミの木がやけに存在感を増して来る。
街中はすでにクリスマス色。

旅行先で食べ物に困った経験のない僕だが、
考えてみたらアメリカなどでも、
パンの種類を自分で選んだことはなかった。
ここにはパンの種類が多過ぎる。
どれを選んだら良いのかは、結局誰にもわからない。
僕自身が食べてみるしかないのだ。
やはり口に合わないものもあるし、
一緒に食べるものによっての可も不可もある。

水はもちろん硬水で、水道水もそのまま飲めるクオリティだが、
いくら飲んでもすっきりしないどころか、
妙な重苦しさをともなってなんだかしんどくなる。
かなり水の質が日本とは違うらしい。
で、結局近場のスーパーに売ってる中で最も安い3種を味見して、
一番口に合うものを常備することに。
2リットルのペットボトルが5kr、日本円で約75円ほど。
さらにボトルを再生へ回すと1本あたり3kr返って来る。
だから結果的に30円ほどか。
水よりボトルの方が価値が高いのか。

嘘のようだが自転車修理をまた忘れてた!


2010.11.8

今朝はとにかく冷え込んでいたようで、
雪ではなく霜で外が一面真っ白だった。
結局Kの自転車は修理する時間がとれなくて、
今朝も車で送って行くことになっていたが、
屋根のあるところへいれていたにもかかわらず、
後ろのトランク部以外はこれもまた真っ白で、
先日買っておいた2本組のスクレーパーで、
Kとフロントガラスの霜を削り取る。
サイドのガラスとミラーもちょっとこすって出かけた。
それでも日本での同じ状況下を想像すると、
気候のせいか思ったほどには寒くない。
本当の冷え込みはまだまだこれからだと思う。

自転車修理をすっかり忘れてた!


2010.11.7

ウチからずーっとひたすら東へ行った海辺にルイジアナ美術館はある。
当たり前だけど、日本の美術館とはかなり趣が異なる。
そんなことを事細かに説明してもつまんないけど、
とにかく親子連れが一日遊び通すことができるし、
それ目当ての客が相当数いる。
色鉛筆の描画コーナー、粘土コーナー、ブロックコーナー、
なんかに子供が殺到し、大人も一緒に夢中になっていた。

日本の美術館やギャラリーは居心地悪いし退屈だよ。
まだ小さかったKを連れて展覧会を観ながら作品について話してたら
「静かにして」と他の客に言われたことがある。
きっとなんか思い違いをしてるね。
監視人が前傾姿勢でこっちを凝視してるしね。
客を緊張させてどうすんのよ。

海を展望すると、水平線上にはスウェーデンの街が見えた。
夕方には灯りがちらついて妙に親しげな感じ。
海の向こうに外国の暮らしが見えるって日本にいたら想像出来ないね。
太陽が少し降りて来ると(といっても時間は昼過ぎ)、
空も海も同時にピンクに光り始めた。
自分で感じ取って初めてそれは色なんだと、
なんか言ってることよくわかんないけどそんな感じ。


2010.11.6

薪ストーブを使うということは、
ある程度コンスタントに、薪割りをするということだ。
基本的には大きい薪を使うが、最初の点火時には細かく割った薪を使う。
薪割りをしてると、ありがちな武道の修行で薪割りをする、
映画のシーンかなにかを思い出すよ。
ジャッキー・チェンとかにありそうなやつ。
ホントにあるかどうかは知らんけど。
別に難しくはないが、力の入れ具合や思い切りの良さ、
斧をうまくコントロール出来るかどうかで、
薪の割れ具合がずいぶん変わって来る。
きれいにスパッと割れると妙に気持ちがいいから、
自ずと集中して来る。
しかしこれ、あくまで仕事。腰も痛くなるしね。
これからどんどん寒くなる中、数日ごとにこれをやるって、
案外大変だと思う。
やっぱ家の中では出来ないよね。

先日ネットで注文して買ったカーナビを返品しに行った。
注文してすぐに、ここの家主が
「余ってるのを貸すから、それはキャンセルしたら」というので、
ついでもあって送られて来たものを店まで持って行った。
言葉が出来ないのでなかなか難しいかと思ったが、
届いたメールをプリントして持っていけばなんのことはない。
わりとすんなり話は終わった。
さて帰ろうという時、店の駐車場だったので油断していたが「駐車違反」で、
590krの振り込み用紙がワイパーに挟まってた。
実際には違反はしていないけど、小さな落ち度があった。
ちょっとシステムを説明するのが面倒なので、
またその気になったら説明するか、そのままになるか、
わかんないけど割愛。
にしても、590krはかなり痛い。
デンマークの駐車システムを軽く見ていたことへの戒めだな。
これを最後にすべし。


2010.11.5

2日前に直したばかりのKの自転車がまたパンクした。
修理めんどくさ。

近所の人たちは、会えば必ず片手を上げて挨拶する。
同じ集落の仲間意識なのか、これが普通なのかは不明。
とにかく目が合えば挨拶する。
街中でも同様に、目が合えば会釈をしたりするのは当たり前。
幼稚園や学校などで会う人には「ハイ」と声をかける。
こんなんだから、人の存在に気づけばまずそちらを見ることにしてる。
日本でもそうしてたかも知れんけど、
こっちへ来てからは意識してそうしてる。
目が合えば挨拶。
話すときも目を見る。

昨日はギャラリーの横で観たことない植物を見つけて写真を撮ってたら、
横の林を通りぬける道を学生たちが大勢歩いて来た。
林の向こうには学校があるらしい。
男子学生たちはいつも話し込んでたりして、
目線はキョロキョロしたり地面を見つめていたりだが、
女子学生たちは落ち着きがあり妙に愛想も良くて、
目が合うとやけに気持ちのいい笑顔を見せる。
「ハイ!」と言ったりもする。
そのなかにすっごい美人が何人も含まれている。

街中には生の魚がほとんど売られてない。
あるのはなんだか汁のようなのに漬けられたニシンとか、
薫製にされたサバだとか。
海辺へ行くと新鮮な魚が手に入るというので行ってみた。
確かに店はあり、次々に車が入って来て、なにやら買って行っているが、
べつにこれを街中で売ったって良さそうなもんなのに。
だって車で5分ほどだ。
その先はヨットハーバーで、コテージみたいなのが、いっぱい並んでるが、
これって実際にはどう使うのか、いまいち想像が追いつかない。
というか、泊るには小さ過ぎるな。

役所へ行ったら入口がしまっていた。見ると、
金曜はアポを取ってある人だけ、みたいなことを書いてある。
そこにはそこの常識ややり方があるということだわ。
ちょっとびっくり。
こっちの人たちの暮らしが見えるような見えないような。
夕方以降は変に暗いから時間の感覚がなくなる。
キャンプか修学旅行に来てるみたいだよ。


2010.11.4

時差というものをわりと簡単に考えてたけど、
この場合、電話の方が単純で明解。
日本にいる人とメールのやり取りをしてると、
相手がそのメールを書いたのがいったいいつなのか、
ぐちゃぐちゃになってわけわかんなくなる。
実際にはメールをもらったのがずいぶん前かも知れないとか思いながら、
こっちはそれにすぐに応えているのか、
それとも向こうにしてみれば一日遅れだったりするのか。
とにかく、わけワカメ(Y先輩の口癖)
今自分が何かいてるのかすらワカメになって来た。

今日はわりに穏やかだったけど、
空は曇ったままで雲が結構なスピードで移動中。
こっちの雲は、とにかく固まりになっていて、独立している感がある。
日本にはない趣ありです。

なんだか文章がいつになくバラバラな気がするので、
今日はやめとこ。


2010.11.3

こちらは冬時間になったので、先日まで7時間だった日本との時差が、
今は8時間という、なんだかよくわからないことになってる。
実質、全てのことが1時間遅れて行われてる。
だから、朝は明るくなったが、夕方暗くなるのは早くなった。
でもこっちの空はなかなか理解し難いものがある。
国土がどこまでも平らなので、あまりにも遠くまで見通せ過ぎるのだと思う。
天気が悪くても、向こうの方は晴れてるし、
頭上に雲が全くなくても遠くは完全に雲に覆われてたりする。
天気の移り変わりもかなり激しくて、ちょっとついて行くのは困難かも。
そういうこともあってか、デンマークの人たちは、ほとんど傘をささない。
急に降って来たと思ったら、すぐにやむ。
そんなのにつきあってられないということか。
僕らがたまらず走り出すような雨でも、おばあさんが悠々と歩いてたりする。
風邪引かなきゃいいけどね。

iPhoneはこっちでも使えるが、
そのまま使ってるととてつもない請求が来ることになるので、
こっちでは別のケータイを用意した。
ただ家には無線LANを引いたので、
iPhoneならメールやネットにはつなげられる。
左上には飛行機のマークがずっと表示されたまま。
iPhoneユーザーならわかるけど「機内モード」というやつね。

こっちへ来てから、急にサーバーの移転の必要に迫られている。
これは友人のサーバーに間借りしていたドメインが、
引越することになったということ。
とりあえず安価で使えるレンタルサーバーを探して契約した。
そこまでは簡単。ドメインの引越っていままでもやってはいるけど、
わりと人任せで来たので、よくわかってない。
しかも海外にいながらやらなきゃならない。
そういえば、最初に候補としてあげてたレンタルサーバーは、
よし、じゃあ申込もう、となった時点で、
海外在住者は不可だと知った。やだねー。

ま、がんばるよ。


2010.11.2

とうとう何も書かないまま10月を越えて来てしまいましたとさ。
ちょっと忙しすぎた。
まさか、デンマークに来てまでこんなに余裕を持てないとは。
住民登録だの、銀行口座作るだの、運転免許の申請に、車も買ったし、
無線LANまで引いた。Kを学校へやり、Tを幼稚園に入れた。
とにかく申請、登録、そんなことばっかり。
あとは生活必需品の買いそろえ。
なんだかとんでもなくお金が飛んで行く。
そんなんで最初の一ヶ月は消費された。
そろそろなんとか体勢を整えて、本来やるべきことに取り組まねば。

ちなみに運転免許証はまだ届かない。
今は、役所の人のサインの入ったペラペラ手書きの紙一枚。
今日ガソリンを入れたけど、
その店は免許証をあずけてから自分で入れるというところなのだが、
カウンターの女の子に渡すと、ほぼ一秒、何これ?という顔で見入っていた。
こんなものそんなに多くは出回ってないでしょうな。

季節はだんだん冬モード。
雨が降ったりやんだりが続いてる。
この季節は地面がじめじめしたままだそうで、
ウチの庭の芝生も気持ち良くない。
周りは牧草地が多くて、向こうには電車が走るが、
これがまた単線で2両だけのシンプルなの。
1時間に1〜2本。ま、それで足りるんだからね。

今日は幼稚園の保護者会に参加した。みんなデンマーク語をしゃべるしゃべる。
当たり前だけど。
でも、この社会はデンマーク語で成り立ってるんだと思うと、妙な感慨があった。
世界中にこうやってそれぞれの言葉でやってる社会があるわけね。
そこの人にとってはそこの社会がほぼすべてみたいなもんなんだ。
でも、くらべてみると必ず言語にはそれぞれ長所と短所がある。
デンマーク語にも明らかなウイークポイントがあった。
それを、だからって修正したりはしないのが、
愛国心やプライドなのかも知れない。
デンマークには新しいものと古いものが同居してるよ。
素晴らしいものもいっぱい見つけた。
ほんとにね。
もう1ヶ月過ぎちゃった。
なんかもうとにかく早いよ。

興味のある人は写真も合わせてtwitterにアップしてるので
「森田タクト」で検索してみて下さい。
ただ、黙ってフォローしてもらっても誰だかわかんないので、
ひと声かけてもらえるとありがたーい。


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