2006年7月の日記
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2006.07.31

右足の小指の感触が変だ。
このところそう思いながらステージを続けていたけど、
靴下と自分の足以外を疑ってもみなかった。

一昨日、見つけたよ。
衣装に使ってる愛用のブーツに穴あいてるやん。
これはけっこう痛い。
数万円する高級ブーツよ。(一説には7万円とか)
靴底まで全面本革なんやから。
貰いもんやけど。

いわゆるビートルズブーツとは全然違うんやけど、
形もいいし、かなり足に馴染んで気に入ってた。
(ま、ビートルズブーツというのもあれです。
 ビートルズがそればっかり履いてたかというとそうじゃないし、
 あんまり意味ないやん、と思ってる)
なんにしてもこのまま履いてたら穴が大きくなって
使い物にならなくなるのは目に見えてる。
何とかせねばならぬ。

ということで東急ハンズで黒い本革の端切れを買ってきた。
靴の裏から貼り付けるのはかなり困難だった。
結局靴底までベロンと剥がし、大手術となる。
疲れた。
でもこれで使えるのかどうかわからん。

おまけに少しノドが痛くてハナも出る。
昨日エアコンかけたまま疲れて寝ちゃったのだ。
日曜なのに医者に行った。
「仕事で歌うたったりとかあるんですけど」
「あ、それダメ。それは禁止」
「いや、そういうわけにはいかんので…」
ま、医者はそう言うのだろう。
ひどくはないけど、でもちゃんと休まないと。
夏は暑いけど、エアコン嫌いだ。


2006.07.26

「恋の骨折り損」
オンデマンドTVの8月の番組表がとどいた。
見つけましたよ。
こういう間抜けなタイトルの映画は、
ちゃんとチェックしとかないといけません。
ま、アメリカ映画なので過度の期待は禁物ですが。
有名な映画だとは考えにくいけどね。

そういえば何年か前、
「いとしのハニーちゃん」という映画を深夜風呂からあがったら放送してて、
途中から最後まで観たけど、あまりにみすぼらしく悲惨すぎて、
ちょっと信じられずに「今の何?」と思ったまま、脳裏に刻まれてしまった。
その後、ハニービーのバンドHPのメンバー紹介に、
好きな映画「いとしのハニーちゃん」と書いておいたら少し反応があった。
同じ思いをした人が他にもいたというのは、
少なくともそれが僕の妄想ではなかったということだな。
ずっとこの映画のビデオがないか、探し続けてたけど見つからず。
発売された形跡はあるんやけどね。
そういえば「いとしのハニーちゃん」で検索したら僕のページにたどり着いた、
という全く見知らぬ人からメールをもらったこともある。
その人もずっとビデオを探しているということだった。
お互い見つけたときには連絡しましょうと約束したが、それきり。
お持ちの方はご連絡を。

あ、リンゴが主演してバーバラ・バックとの結婚のきっかけにもなった、
「おかしなおかしな石器人」もあるぞ。
話のネタにいいかも。
おいおい。

Blues Movie Project の映画は7本とも録画完了。
それ以外にもブルース映画を1本録った。
でもちゃんと観たのは1本だけ。
予想した事態ではある。
全部見終わるのはいつのことだろか。


2006.07.24

昨日は西宮の某美術館。
かなり久しぶり。
昔はこの近くに住んでて、ここで木版画を習ったこともあるので、
一時は毎週通ってた。
で、行く機会がないのは要するにいい展覧会がないということ。
正直、真剣にやってるのかどうか疑わしい。
で、行ったけどやっぱりつまんないやんか。
実のところ期待してなかったけど、それでもがっかり。

最近本当に思うけど、芸術ってなんでもありかね。
いや、基本的にはなんでもありなんやけど、
ただの遊びは、ただの遊び。
遊びの中に芸術があってもいいし、
芸術の中に遊びがあってもよくて、
あらゆるものが存在していいけど、
遊びと芸術はいっしょじゃない。
崩してはいけない垣根というのはあるはずだ。
いやこれは、昨日の展覧会についてじゃなくて、
僕個人の最近思うこと。

久しぶりといえば、古いCDをひっぱり出して来て、
道中の車内で聴いてた。
Ry Cooder "Paradise And Lunch"
タイトルからして素敵だ。
この時のライ・クーダーは、いい意味ですごく軽くて小気味いい。
音に浸るのが楽しいアルバム。
演奏も抑えがきいてるのがいい。
ライ・クーダーも楽しそう。
もうひとつは、Mick Taylor "Stranger In This Town"
これが発売された当時はかなり充実していたようで、
日本公演もしたミック・テイラー。
生も良かったけど、それがまんま詰め込まれたようなアルバムもいい。
キャラクターを立たせるような音を躍らせたかと思うと、
風景描写や状況表現にまで至るような彼のギターはちょっとうなづく。
やっぱりいいギタリストだったと思わせてくれた。
才能というのは、あるところにはあるものだ。
おっとこの二人、ともにRストーンズと因縁があるのは偶然。

さて、足をのばして神戸は北野のギャラリー島田へ。
武内ヒロクニさんは、以前から個人的にも仲良くしてもらっているが、
かなりベテランの画家である。
昔は油彩を描いたが、もう長年ずっと色鉛筆で制作している。
独特といえば、この人ほど独特な人はいない。
いや、これ以上は言ってもムダ。
この人を表現する言葉などないのだ。
わざわざ行っても見て欲しい。
そう思う。
あ、忘れてた。
関東方面の毎日新聞には、毎週ヒロクニさんの絵が載ってる。
これがまたいいので、機会があればどうぞ。

「アトリエの武内ヒロクニ」展
『しあわせ食堂』(毎日新聞夕刊)挿絵連載記念
2006年7月22日(土)-8月1日(火)
11:00-18:00 最終日は16:00まで
ギャラリー島田duex
神戸市中央区山本通2-4-24リランズゲート1F
078-262-8058
http://www.gallery-shimada.com


2006.07.21

「ヒゲ伸びました?」
と昨日僕に訊いたアナタは正しい。

非常に困っているのだが、
先月、いつもヒゲを切るのに使っていたマシンがオシャカになった。
わかりやすく言うといわゆるバリカン。
もっと言うとナショナルの「スキカルくん」。
ま「くん」が必要かどうかは知らない。
いつもこれにゲタのようなものを履かせて、
坊主頭を切る要領でシャッと簡単に切ってた。
細かい手入れなどする気は毛頭ない。
これってもともと交流直流どちらもいけるので便利だったが、
ずいぶん前に充電が出来なくなり、
今回とうとうコンセントにコードを差し込んでも、
ピクリとも反応しなくなった。
バリカンがピクリとはしないのは知ってるって。

それからというもの、度々電器店へ行くも、
最近はバリカンも種類が多いし、ヒゲトリマーなるものまであって、
優柔不断で移り気な僕にはどうしても結論が出ない。
数千円程度の値段ではあっても、
ないと生きていけないというほどでもないので、
わざわざ買うのもという気持ちも湧く。

で、結局散髪用のハサミで切るのだが、
もちろん散髪屋になろうなどと考えたこともないので、
修業の経験もない。
僕にバリカンと同じような仕上げが出来るわけがない。

そんなこんなでヒゲの長さが徐々に長くなってきていた。
まあいいか。
自分の容姿をかえりみることもあまりなく。
しかし、人にみられてなんぼの商売でもあるしなあ。
よほど不細工だったら言って下さい。


2006.07.15

荷物とどく。

オンデマンドTVの機械一式。
少し前、某電器店で声かけられた。
「あの、インターネットとかされてます?」
「はい」
「お宅は光ケーブルとか繋がれてますか?」
「はい」
この時点ですでにお兄さんの目は輝きを増し、
ニコニコだった顔が、ニッコニッコ〜になっていた。
「最大三カ月無料でお使いいただけるんですよ、
 もう、そんなんええんか言うぐらいのキャンペーンなんですけど」
「こないだ電話かかってきて断ったんですけど」
そうは言ったが、どんなものが見られるのかと番組表をのぞいてみると、
あった!
“Blues Project”の文字。
見つけてしまった。

2年ほど前、
7つのブルース映画が“Blues Project”の名のもとに公開された。
観たいと思いつつ、結果的にひとつも観ることが出来なかった僕は、
DVDが発売されても、その値段が中身に相当するものかどうかは、
見てみんとわからんしなあ、と躊躇していた。

めぐりめぐってまた僕のところへやってきた“Blues Project”は、
もう君を離さないと言った、気がした。
ま、そんなわけで昨日とどいたモノをさっそくつなぎ、
その中を探検気分で歩いてみる。

B.B.King!
やっぱり見つけたかぎり少しは拝みたくなるじゃないですか。
1999年モントルー・ジャズ・フェスティバルでのワークショップの映像。
(これは“Blues Project”とは無関係)
くだけた感じで話しながら演奏を挟んでいくが、
B.B.はどこにあっても圧倒的だった。
参加者数十人のワークショップの中で、
若者がひとりハーモニカを持って立ち上がり、
僕と一緒に演奏してくれませんかと言ったら、
彼は気軽に引き受け、即演奏が始まった。
いやあ、ドキドキする。
自分がB.B.Kingと一緒に演奏してるみたいな気分で目の奥が熱くなる。
1時間のビデオはあっという間に終了した。

おいおい、しかしいいのか?
こんなもの見てる暇があるのか?


2006.07.13

No Time This Time

話を少し前に戻すようやけど、
ポリスは、2作目のエンディングでひたすら
「時間がない、時間がない……」と叫びつつ去った。
バタバタでわちゃわちゃな曲。

今日、これを聴いたら、
3人の仕事があまりにクリエイティブで的確で、
心臓がワサワサして泣きそうになった。

On Any Other Day

僕は昔からこの曲が好き。

嫁さんはスクランブルエッグ焦がすし、
飼い犬には噛まれるし、
娘は家出して、息子はゲイ。
おまけに、車のドアには指を挟み、
嫁さんに浮気の告白までされる。
しかも誇らしげに。

絵に描いたような悲劇。
悲劇も絵に描けるようだとあるところから喜劇に転換する。
最近読ませてもらうようになったS氏の日記がまさにそれだが、
こういう紹介の仕方をして良いものかどうか。
名前は伏せておこうか。

笑えない話題が面白い。

これはある意味憧れだ。


2006.07.06

ザ・ホッパーズ始動。

All I've got to do
前の曲が終わって、
ハニビではシューヘイが弾いていたこの曲のイントロコードを
シゲちゃんが弾くものと思って待つリョウタ。
シゲちゃんはシゲちゃんで微動だにせず。
2〜3秒の沈黙の後
「あ、行って」とシゲちゃん。
「あ、あの、弾いてもらえたら……」とリョウタ。
「え!? どんなんやったっけ?」
「あ、えと……」
ちゃらーん…。
小さく弾いてみるリョウタ。
「あ、僕弾きますわ……」
ちゃらーん。
「こうですか?」
ちゃらーん。
「こうですよね……」
そして自嘲気味に笑いだすバンドマン達。
お客さんたちはその間ただ演奏の始まるのを待っている。
嗚呼、ご愛嬌!

外見的にはハニービーのシューヘイがいなくなり、
別のサポートメンバーと入れ替わっただけ。
今はシゲちゃんやけど、いい意味でも悪い意味でも、
その「だけ」がだけにならないのがバンドというやつね。
当然、面白くもあり、怖くもありだが、
現時点で、アンコール率100%ではある。

あっ、明日はリンゴの誕生日じゃああーりませんか。
ザ・ホッパーズ、デビュー三日目にしてイベントである。
いそがし!

※THE HOPPERS
 ビートルズ・トリビュート・バンド。
 元THE HONEYBEEのリョウタ、コータロー、タクトによる新ユニット。
 ジョージ役は現在空席。
 サポートとして、シゲ氏、トッポ氏(なんちゅう名前や!)を加えて始動。
 東梅田「LONDON TOWN」に週3〜4ペースで出演中。


2006.07.01

今日はCCR。

CCRしか気分に合わない。
ストレートで整然としているのに、混とんとした音楽。
ちょっと浸みた。

昨夜でハニービーは終了。

まだ終わってないとか、復活をとか、
そういう声も多々あるけど、とりあえず終了は終了。

ステージに上ってみれば、客席は見覚えのある顔でぎっしり埋まっていて、
明らかに無理矢理都合をつけて来たという人も少なくない。
同窓会みたいだった。
お客さんの熱にやられて4人は小さくなってた。
でもそれがハニビ。
支持されればされるほど、素直に喜びそして恐縮するのが僕ら。
自分からは押さないのがハニビなのだ。

空き待ちのお客さんが何人もいて、
過去に在籍したスタッフたちも大勢集まってくれ、
差し入れやプレゼント、花束も困るくらいいただいた。
リクエストもあまりに多くて困っちゃったよ。
泣いてしまった人もたくさんいたね。
握手も大勢としたし、写真もかなり撮った。
撮った写真はぜひ下さい。

帰ってからひとりでビールを飲んだ。
飲みながら、スタッフ達お客さん達が書いてくれた
色紙を隅々まで読んでいると、
自分がやってきたことに確信が持てたような気がした。

僕の人生はやはり数奇なのかも知れない。
だって自分からは何もしてないのに、
気がつくとこういう場所にほうり込まれてるんやから。
いや、ほんま。

今月からは違う形で仕事を続けます。
7月7日はリンゴの誕生日イベントもある。
もう次が始まってて止まれないわけ。
ハニビじゃなくなっても僕は僕ですがね。

ありがとうございました。
かかわってくれた全ての人に心から感謝します。


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