2009年8月の日記
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2009.10.27

Michael Nesmith を聴いていて思うのは、
過度にクリエイティブでない、というか、
聴く者を驚かそうとかいうのでなく、
さりげなくひねりを利かせて気持ちよくさせようという、
そうだ、とにかく気持ちよくて、なんというか、
リゾートで昼寝をしていて、それがいつまでも続けばいいとか、
そんなことを考えてしまう気分を思い起こさせる。
もともと僕は、ダラダラしているのが好きで、
何もしなくていいなら本当に何もしない。
音楽だって気持ち良いフレーズやリズムがあれば、
展開だのソロだのは要らなくて、
ただそれだけ繰り返してほしいと思ってしまう。
学生時代、曲を作って人に聴かせたら、
「サビがないやん」と言われたことがあるけど「何それ」だよ。

Nesmith の音楽をなんとなく懐かしく感じる。
それはたぶんスチールギターの音なのだ。
(これはスティールじゃなくてスチールが好み)
「懐かしい」という根拠は本当はないのだが、
いつからかスチールギターが好きだった。
ハワイ土産に何が良い?と訊かれた時に、
「スチールギター」と答えたことがある。
高価すぎてそれはウクレレに代わったが、
今でも一番欲しい楽器はスチールギターだと思う。
(もらったウクレレもかなり良いモノだったが)
スチールを聴いていて、
ジョージハリスンのスライドギターを思い出した。
あのスライドは、他の人の演奏とはかなり色合いが異なるが、
それはブルース由縁のスライドよりはスチールに近づいていたのだな。
好きになったのはどちらが先なのか僕にも分からない。
好きなんだからどうだっていいか。

Michael Nesmith は僕には気持ちが良過ぎる。
久しぶりにちょっとハマってしまったな。
30年ほど前に買った雑誌「音楽専科」に、
「ロックの名盤」みたいな特集があって、
Nesmith のアルバムが紹介してあったのを思い出すが、
未だにそのアルバムにはお目にかかったことがない。
そういえば「音楽専科」には、
「モンキーズのメンバーで才能のあるのはネスミスくらい……」
というようなことが書いてあった。
それが当たっているかどうかは別にして、
「才能」なんていう言葉を軽々しく使うなんて、
ロクなもんじゃないね。

秋刀魚でも買おうかと閉店間際の魚屋へ行くと秋刀魚がもうなくて、
かわりに「めばちマグロ」の刺身はどうかという。
おばさん、売れ残ったので持って帰って自分で食べるつもりだったとか。
「これ本当に美味しいから」
この人が「美味しい」と言って美味しくないわけがない。
480円を400円で良いというので買って帰ったら、
Tが「めっちゃ美味しい」とご満悦だった。
今日は好物のもずくとたまご豆腐も用意した。
なんだか大変じゃ。

スチールギターで思い出したが、
Hop Wilson というブルースプレイヤーもかなり良い。
これも一時期ハマった。

愛聴曲
Michael Nesmith and the First National Band
"I Fall To Pieces"


2009.10.25

Tと二人になって何日目か、
数えようとも思わないが、数えるほどでもないはずだ。
なんとなく手がガサガサすると思ったが、
普段やっていない水仕事をするからだと気が付いた。
もともと肌が強い方でないにしても、
それほどこまめに働いてるわけでもない。
家事はやはり苛酷だと言うことか、
それともやはり僕がひ弱なのか。

以前から興味があった Michael Nesmith のビデオに行き当たる。
なぜここへ来たのか憶えてないが、
かなりいい曲をモンキーズのメンバーで歌っていた。
なんだか自制出来なくて YouTube で検索。
Michael Nesmith の曲がいろいろ出て来たので、
めぼしいやつをダウン、音データを抽出して iTunes で編集。
即席CDを作った。
しばらく楽しめそう。
良い声だ。

昼間はひとりになる。
ひとりでいるとまともな食事を摂ろうとしないことに気づく。
その昔、十数年ひとりで生活していても自覚したことなかった。
面倒なのか、それを好んでいるのか自分でもわからず。
ただなんとなくいけないなとは思いつつ。

愛聴曲
Michael Nesmith
"Nine Times Blue"


2009.10.24

時間が常に僕を追うのでほとほと疲れている。
しかもMとKはヨーロッパへ行っちゃった。
小学校は2週間も欠席予定。
担任はかなり難しい顔をしていたらしい。
僕とTは今二人暮らしで、これがあと10日以上も続く。
Tをつれてスーパーに行ってみたが、
自分でも不思議なくらい、何を買っていいのかわからず。
楽しんでるが、ちょっと自虐的な遊びでもある。


2009.10.6

えー、土曜日はビートインでした。
ステージは3回。
正直に言うと、1回目は身体が動かず。
2回目に「おっ」動いたと思ったら3回目はすでに疲れきっていた。
運動不足と不摂生の日々に辟易。
「よし、無理矢理でも時間を作って歩くぞ」と決心して3日目、
いまだ一度も歩いておらず、ただただ時間に追われる。
助けてくらさい。

「美術手帳」という一部の美術学生などからは羨望の対象となる、
一般の人は全く知らなくてもその世界では少しは知れた雑誌があって、
今号は「神戸」の特集らしい。
ギャラリー島田は神戸の老舗で、
かつオーナーの島田さんは美術に関わらずとも「神戸の顔」とも言える人。
神戸のことならこの人に訊けば良い。
依頼を受けてなにやら原稿も書いていたそうだが、
ある時、それが突然全面的に没になり、
記事中の「ギャラリーマップ」からも「ギャラリー島田」は抹消されたとか。
どんな理由があるにせよ「ある」ものを「ない」とする不条理。
これは美術の話じゃなくて、たぶん政治的な話。
芸術が最も絡んではいけないところと絡んでしまった。
所詮は世の中その程度のところで動いてると思う。
マスコミってやはり暴力なのだ。

久しぶりに Magic Sam の「Live」を聴いた。
Ann Arbor の「I Feel So Good」は凄まじく、
僕の身体の全体を、心臓中心にガタガタ揺り動かすような衝撃。
何年かぶりにのめり込み、こればかりループしていたら疲労困憊。
Dennis に入れ替えた。
「Holy Man」は素晴らしい。
Taylor Hawkins(ってよく知らないが)が歌っていても、
他の誰も作れないDennisのメロディは際立っている。
彼の音楽は「本当の良さ」に気づかせてくれる。
言葉では言い表せないもの。
聴くしかないのだよ。

愛聴曲
Magic Sam
" I Feel So Good (I Wanna Boogie)"
「Magic Sam Live」

Dennis Wilson
" Holy Man (Taylor Hawkins Version)"
「Pacific Ocean Blue」


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