Michael Nesmith を聴いていて思うのは、
過度にクリエイティブでない、というか、
聴く者を驚かそうとかいうのでなく、
さりげなくひねりを利かせて気持ちよくさせようという、
そうだ、とにかく気持ちよくて、なんというか、
リゾートで昼寝をしていて、それがいつまでも続けばいいとか、
そんなことを考えてしまう気分を思い起こさせる。
もともと僕は、ダラダラしているのが好きで、
何もしなくていいなら本当に何もしない。
音楽だって気持ち良いフレーズやリズムがあれば、
展開だのソロだのは要らなくて、
ただそれだけ繰り返してほしいと思ってしまう。
学生時代、曲を作って人に聴かせたら、
「サビがないやん」と言われたことがあるけど「何それ」だよ。
Nesmith の音楽をなんとなく懐かしく感じる。
それはたぶんスチールギターの音なのだ。
(これはスティールじゃなくてスチールが好み)
「懐かしい」という根拠は本当はないのだが、
いつからかスチールギターが好きだった。
ハワイ土産に何が良い?と訊かれた時に、
「スチールギター」と答えたことがある。
高価すぎてそれはウクレレに代わったが、
今でも一番欲しい楽器はスチールギターだと思う。
(もらったウクレレもかなり良いモノだったが)
スチールを聴いていて、
ジョージハリスンのスライドギターを思い出した。
あのスライドは、他の人の演奏とはかなり色合いが異なるが、
それはブルース由縁のスライドよりはスチールに近づいていたのだな。
好きになったのはどちらが先なのか僕にも分からない。
好きなんだからどうだっていいか。
Michael Nesmith は僕には気持ちが良過ぎる。
久しぶりにちょっとハマってしまったな。
30年ほど前に買った雑誌「音楽専科」に、
「ロックの名盤」みたいな特集があって、
Nesmith のアルバムが紹介してあったのを思い出すが、
未だにそのアルバムにはお目にかかったことがない。
そういえば「音楽専科」には、
「モンキーズのメンバーで才能のあるのはネスミスくらい……」
というようなことが書いてあった。
それが当たっているかどうかは別にして、
「才能」なんていう言葉を軽々しく使うなんて、
ロクなもんじゃないね。
秋刀魚でも買おうかと閉店間際の魚屋へ行くと秋刀魚がもうなくて、
かわりに「めばちマグロ」の刺身はどうかという。
おばさん、売れ残ったので持って帰って自分で食べるつもりだったとか。
「これ本当に美味しいから」
この人が「美味しい」と言って美味しくないわけがない。
480円を400円で良いというので買って帰ったら、
Tが「めっちゃ美味しい」とご満悦だった。
今日は好物のもずくとたまご豆腐も用意した。
なんだか大変じゃ。
スチールギターで思い出したが、
Hop Wilson というブルースプレイヤーもかなり良い。
これも一時期ハマった。
愛聴曲
Michael Nesmith and the First National Band
"I Fall To Pieces"
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