2009年6月の日記
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2009.6.23

ビート・インのライブの翌朝、祖母が98で死んだ。
そのうち27年は障害者として過ごし、
ここ数年は寝たきりで、食べることも話すことも出来ず、
彼女には生きることがもはや苦しいだけになっているのではないかと、
そんなことばかりを考えていたので、
「亡くなった」と電話で聞いて「あっ」と思った。
ついに、というか、とうとう、というか、僕は内心安堵したのだ。
彼女が元気だった頃、すでにかなり老いていた曾祖母が薬を飲みすぎたのを、
強烈に叱りつけていたことを時々思う。
僕らもかなり叱られたが、そんな面影も27年以上前のことだ。
実家に着いた時にはすでに夜で、叔父さんたちや弟などは帰っており、
祖母は奥の部屋に寝かされて、枕元で線香を焚かれていた。
ベッドに寝たまま過ごした頃より、
いくぶん健康そうに見えるのは葬儀屋の仕業だと思う。
今日の通夜では従姉妹たちと再会し、明日は葬儀。
喪主は100歳の祖父。
別れの儀式は、過ぎた時が戻らないことを思い知らせるかのように大仰だ。


2009.6.15

三沢光晴が死んだって。
忌野清志郎の死とは別の意味で、僕にとって大きな事件だった。
常々思うことも、今思うことも同じ。
昔のレスラーたちが世間の信頼を裏切ったその呪縛に、
今現役の真面目な若いレスラーたちががんじがらめになってる。
それは人種差別に等しいものがあるね。
自分から歩み寄って理解しようという意志を持たずには、
絶対に理解出来ないものが世の中にはいっぱいある。
そしてマスコミには、報道されるものもされないものにも、
いつも何か余計なベクトルの存在を感じる。
ご冥福をお祈りします。

突然思い立って「WINGSPAN」を車で聴いた。
「HITS」にはあまり興味がなかったので「HISTORY」を
と思っていたのに、間違えて「HITS」を入れた。
自身のボケ具合が身にしみる。
いきなり“Listen To What The Man Said”でゾッとする。
いろんな意味でね。
この曲は完璧すぎる。
余計なものも足りないものもなくジャストな感じ。
出来すぎていてある意味気持ち悪い。
例えば人間って誰でも不完全で、完璧な人なんていないし、
そんな人がいたらそれは人間のふりをしたロボットかあるいは異性物。
そんな感じ。
好きか、と訊かれると、わかんない。
やはり、あえて泥臭いところをめざしたジョージが僕には似合いなのかも。
“Venus And Mars”のLPを買ったらオマケがいっぱいで驚いたことを思い出す。
ウイングスの絶頂期だった。
ポールは年間20億かせぐが税金払うと2億しか残らないと聞いたのもそのころ。
僕にとっては2億も20億も同じだがね。

発売当時ちょっと驚いたのが“Goodnight Tonight”
小林克也がテレビで「ポールがディスコサウンドをつくったというので、
とうとう彼も!と思って聴いてみたら全然違った!」
と紹介していたが、たしかに言う通り。
ステレオタイプなディスコサウンドをコケにするくらいの、
ライトでユニークなノリはポールならでは。

“Junior's Farm”が発表されたときは中学生だった。
ラジオで聴いた翌日の休み時間、別のクラスのモネ渡辺に会った。
当時の会話をはっきり記憶している。
「ポールの新曲聴いた?」と彼。
「うん」
「もひとつやな」
「そやな」

「HISTORY」は懐かしい曲が多い。
“Helen Wheels”はジュークボックスで使い古した中古シングル盤を持ってる。
あのドラムのサウンドが不思議だった。生であの音を出せる気はしない。

“Man We Was Lonely”これはメロディが好き。かなり好き。

“Tomorrow”は僕が最も好きな曲のひとつ。
ただただ好き。でも、エンディングはしつこい。
ポールってこういうとこあるね。

“No More Lonely Night (Playout Version)”これ何?
こんなの知らんかった。
ビーチボーイズの“Here Comes The Night”もやっちゃった感もりもりだったが、
ポールでもこんなアホなもの作ったりするんや!とびっくり。
しかも相当に中途半端で何がしたいのか。

やっぱりポールはアルバム「Band On The Run」までがいい。
特にマイナーな曲にいいのがたっぷりある。
「WINGSPAN」にゃ入ってないが。
と、この文章を考えていて、今月ポール特集をライブでやることを思い出した。
そうだった。
僕のボケ具合も堂に入ってきた。
チケットも売り切れて、まことにありがたいことです。
ポール気分もいいかも。

iPhoneのイヤホンをシャツのポケットに入れたまま2回も洗濯してしまった。
一度目はたぶん問題なかった。
二度目はまだ少し湿ってる時に気づいて試してみたら、
左の音がやけに小さくて、これは直らないなと思ったけど、
ダメモトで熱い熱い車のダッシュボードに置いといたら回復した。
でもたまに少し右から雑音が聞こえる気がする。
気のせいということにしておこう。

そういえば友人が蛍狩りに行くと言ってた。
時期的にはいいのかな。
行きたいな。


2009.6.11

以前から好きだった吉田拓郎の曲をiTunes Storeでダウンロードした。
ここ数日は、この曲とCMでかかってるジミヘンの曲が交互に頭中をループしてる。
かなり昔のインタビューで、
リンゴスターが「ジミヘンなら何でも聴く」と言っていたのを思い出す。
車ではずっとバルビネのCDをループ。
自分の演奏はよく聴く。
というより、他人の演奏を聴かないのだ。
演奏者の心理を理解できるのがいい。
自分の演奏だからあたりまえか。

「B型自分の説明書」こういったタイプの本はこれまで読まなかったが、
Appleの「App Store」に無料版があった。
内容的には大まかに言い得てる気がする。
そもそもABO式血液型だけで人の性格を限定するなんてやっぱり無理だし、
そう考えると、こんなふうに行動パターンなどを箇条書きにするというやり方は、
研究方法としては的を得ているかも知れない。
自分に当ててみたが、当たってるともそうでないとも言い切れない。
というか、本当のところどうでもいいし僕は僕だが。

□B型が好き。(血液型としても、B型の人も)

 それはあるかも知れん。

□楽天家って言われるけど、実は結構考えてる。

 「楽天家」であることと「考えてる」かどうかは一切関係ない。

□だけど楽天的な時もある。

 いや、くっきりはっきり楽天的。

□根暗だ。

 まったく違う。

□集団行動の中で1人だけフラフラ散歩したりする。

 確実にする。

□口べた。

 かなり。

□人にすべてを明かさないことを、こっそり楽しむ。

 明かさないものだ。でも、楽しんでるわけじゃない。

□突然、何かしでかす。

 しでかした憶えはない。

□割と小心。

 「割と」はつかない。

□人見知り。

 です。

□人と同じは嫌。絶対。

 人と同じなら死んだ方がまし。というか生まれて来なければ良かった。

□たまにおどろくほど人の役に立つ。

 かなり限定的だがそういう自覚はある。

□でも照れ隠ししちゃう。だってマレすぎてどーしていいかパニック。

 客観的に自分を見る。謙遜するようになったら終わり。

□だけど、心の中では誰よりも「よっしゃー!!」と飛び上がりたい。

 そこまで小さくない。

□「不可能なことなんてホントはないんじゃないかな?」と思う。

 思う。

□会話に主語がない。

 まさか!

長いので抜粋。
「このあとは有料版で〜」いらん。

あ、「ルーヴル美術館展」の内覧会の招待状が来た。
これにはとにかく行く。


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